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Wed.

【討論】 陸自イラク撤収について

 6/20 「自衛隊撤収...じゃなくて拡大」の記事について、議論できそうなコメントをいただきました。ありがとうございます。こういう一つのテーマを違う考え方で理性的に話し合ってみたいというのが私の願望でもありました(理性的にですよ)。罵愚さん、お時間があればまたご意見いただけると嬉しいです。私が気づいていないきっと重要な視点も見つかるはずと本気で私は思っています。

いただいたご意見は、
>きれいな水は平和と友好の象徴になると思う。サマワ周辺の地域では、自衛隊の給水活動の前後では乳幼児の死亡率が劇的に改善されたという。
 あなたには、おもしろくないニュースですか?
>理屈抜きの反対、なにがなんでも反対ですか?
というものです。
 私の意見は以下にお書きします(長くて申し訳ない><)。
            
            記

 議論は大歓迎です。
 私が思いますに「理屈」レベルで言うならば、明らかに「理屈無き派兵」であると考える方に分があると思います。派兵は、特措法自体の憲法適合性から問題があること、極東条項に対する明かな違背、しかも、特措法の「非戦闘地域」という枠組みをすら逸脱しているので弁解は非常に厳しいと思います。
 
 一方で、理屈でなくイラクの人たちが困っているんだからという情の面ならばまだ議論の可能性があります。
 あくまで私の考えですが、やはり給水事業で派兵することは筋が通らないと思います。イラクの一般市民にしてみれば、突然米軍により徹底的にインフラを破壊され、見境無く殺戮を繰り返す(彼らは劣化ウラン弾を空から街にばらまいているのをご存じでしょうか。軍事的な意味もなく単に「捨てている」のです)混乱状態の中、水でも道路補修でも手伝ってくれる人がいれば当然歓迎します。この極限状態の中ではそれは当たり前だと思います。彼らにしてみれば誰だっていいんです。たとえ、(彼らにとっての)悪魔の米軍からでも、水の配給を受けるでしょう。自分の子どもを救うために。
 しかし、そもそも彼らをこの極限状態にしたのは誰なのでしょうか。それは米国であり、そして開戦にすぐさま応じ、開戦理由につき訳の分からない理由をつけて参戦した私たちです。”GIVE ME FRESHWATER”と聞いて私たちの過去を思い出すことはないでしょうか。私たちは、彼らの水さえ飲めなくなる状況を生み出さないために、同盟国として米国を止めなければならない立場にあったと私は思います。少なくとも問題提起をすべきだったと思います。自らが破壊し、信じられないくらいの人を死に追いやっておきながら、水を分けてあげて乳幼児が救われたんだよ、だから我々はいい人だ。イラク人は暫く我々同様アメリカの属国として成長していくでしょう。しかし、発達し、市民の知的水準も上がった後に、子どもを失い、親を失い、国をめちゃくちゃにされたイラク人はこの私たちの蛮行と欺瞞をどのように考えるでしょうか。「嫌日流」とでもいうのでしょうか。
 さらにいえば、私は常々思うのですが、地政学的にみてアメリカは実は日本が属国から離脱され、対アジアの防波堤がなくなると本当に困るはずです。韓国と比べ従順で、治安的民族的にも(割と)安定した国である日本は少々のわがままを聞いたとしても捨てがたい同盟国です。
 このような状況ですから、本来日本としてはアメリカに対して相当有利な外交交渉ができるはずだと思います。それが何故出来ないか。答えは、戦後ほぼ単一保守政権(将軍様の国と似ていますが)できた一つの党が、自己保身したいからとしか思えません。自らの党がアメリカに常に政府として認められるために、飲む必要もない条件をのみすぎている様に感じるのです(違えば教えてください。私は政治専攻ではないのでおかしなこといってるかもしれません)
 このような財界や政治家の論理で派兵させられたのであれば、熱意をもった自衛官たちはかわいそうだと思います。

 また、私はこの給水作業を自衛隊という「軍隊」で行うことは必要でなかったと思っています。このような作業に「軍隊」を用いることは、駐軍とその後に続く権益の確保が大きな主目的であり、アメリカがこれまで一貫して採用してきた「民主化侵略戦争」と全く同じ理屈だからです。そもそも、APN(http://apn.on.arena.ne.jp/2004/12/post_93.html)にもありますように、もともと、ムサンナ県の給水作業は、フランスのNGO「ACTED」が自衛隊よりももっと大規模にかつきちんと市民の手に渡るまで配給していました
(自衛隊の給水作業は、汲んだ後はどこにいくか分かりません)。また、「ACTED」では給水作業員に現地イラク人を雇用し、現地の雇用促進にも貢献していました。
現地の長老の「日本の自衛隊も給水をしているのは聞いていますが、実際に見たことはありません」というのは、あまりに皮肉です。実際に給水を受けている人もいるので、見たこと無いと言われるのは極めて心外ですが、しかし、自衛隊が給水事業で中心となっていたという事実は、どうも眉唾というほかないと思います。もともと、本来は治安維持、利権確保が主目的ですから当たり前なのですが..。
同APNは、マスメディアの報道についても問題を提起しています。つまり、陸上自体隊の支援を罵愚さんのように思ってもらえるよう「進む復興 サマワに活気」「”日本流支援 高い支持」(いずれも産経新聞)などとして、自衛隊がサマワにいるから多くの人が助かっているんだという情報を積極的に与えようとしていました。しかし、これらの記事は、【サマワ発】でも【バグダッド発】でもない、「ノークレジット記事」で、東京本社の記者が書いているに過ぎなかったわけです。これは記者が指摘するように「大本営・伝聞」とでもいうにふさわしい内容かと思います。

 ながなが書きましたが、私の意見としては、理屈では明らかに派兵はおかしく、情の面から言えば、自分で不法なことをして、助けてあげてるんだという姿勢があまりに不遜かつ不合理であること、イラク戦争という不法な戦争を同盟国として、使命感をもって諫め、その上で愚かな同盟国が起こしてしまった戦争による混乱を防ぐために、自らよりも長期かつ効果的活動を行っているNGOの支援を優先する方が、よほど効果的であり、イラクの人々にとってより意味があることだったと思います。
 バグダッド、ラマディで起きている一大掃討作戦に従い、空自を拡大し、戦闘行為に荷担する(後方支援は戦闘行為の極めて重要な部分です)現実は、わたしにとって全くおもしろいニュースではありません。悲しくなります。

 すみません、著しくながくなったので、読みづらいかと思いますので記事化しておきます。別に意見が違う人がいて当然だと私は思ってますので、忌憚なきご意見をお寄せ下さい。感情的にならず、理性で考えることが最も我々日本に住むものの美徳だと私は思っております。
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19:56 | イラク戦争 | comments (2) | trackback (-) | page top↑
「飛行場は非戦闘地域だ」(額賀長官) | top | 自衛隊撤収...じゃなくて拡大

Comments

# 人道支援は、まやかし
平和志向法律屋さんに、全面的に賛成です!

フランスのNGOがきっちり給水をやっていたし、サマワの人は給水より壊れた浄水場を修理してほしがっていたはずです。これから先のことを考えたら当たり前ですね。

私は、イラクの人がきれいな水をもらって喜んだ、とか学校が修理されたとか、そういう人道支援をしているから自衛隊は役に立っている、などというニュースを聞くと、いつも疑問がわきました。この放送局やこれを聞いてよかった、と思っている国民は、戦争そのものに反対していたのだろうか、と。

湾岸戦争の後も、頻繁に米軍はイラクに爆弾を落としました。浄水場などその標的でした。市民生活を困難にして、その怒りがフセインに向かうようにしたのです。そして、イラク戦争が始まるまでの経済制裁で、薬も手に入らなくなり、子供たちは、何十万人も死んだのです。米軍は、イラク戦争でも、色々な施設を破壊しましたね。ですから、きれいな水が飲めないのは、イラク人のせいではなく、戦争と経済制裁なのですから、それらに、ことごとく賛成してきた日本が、人道支援できれいな水を差し上げます、というのは、偽善そのものです。アメリカの戦争に断固反対し、もし阻止できていれば、はじめから、道路や学校の修理の必要もないのだし、たとえ給水に行くにしてもNGOなどが出来たはずです。殺された橋田さんも、自衛隊の給水だと、一日何千万円に相当する水になってしまう、とおっしゃっていました。

ですから、今回の陸上自衛隊派兵で得?をしたのは、ブッシュと憲法を改悪させたい日本の勢力だけです。戦車で乗りつけ、銃をもって迷彩服を着た自衛隊を見たイラク人に、日本は占領軍の手伝いに来た、と思わせて、今までの信頼を一挙になくさせたと思います。
空自で、米兵や物資を運んでいて、それを拡大、継続するとなれば、どう説明しても、イラクの人の信頼は得られないでしょう。
by: 非戦 | 2006/06/22 11:33 | URL [編集] | page top↑
# 非戦さん こんばんわ
非戦さん、コメントありがとうございます。
期待していた罵愚さんからのコメントがなく残念です。
最初に結論ありきでなく、ちゃんと事実と条理に即して話あうことが重要だと思っています。そういう意味ではブログのように、後腐れ無く奔放に話が出来る場というのは有用だと思うのですがね。誠に残念です。
by: DANZO | 2006/06/22 22:57 | URL [編集] | page top↑

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